東芝がCELLプロセッサの生産から手を引くことを明らかにしました。
東芝 ソニーに生産設備売却へ
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20101223/k10013028251000.html
要約すると、2008年に東芝は、ソニーから長崎のCELLプロセッサの生産工場を買収したのですが、やはりいらない…ということで、ソニーに買い戻して欲しいという交渉を開始したと言うことです。
となると…、事実上、CELLレグザのロードマップが暗礁に乗り上げてしまいますね。
つい先月、CELLレグザの最新モデルを大画面☆マニアで取り扱ったばかりで、
西川善司の大画面☆マニア第136回:3D時代の第2世代。新CELL REGZA登場
~究極のテレビはどう進化した? 東芝「55X2」~
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dg/20101118_407533.html
こんなことを結びに書いてしまったのですが
それと、「18カ月で性能が2倍になる」と言われるムーアの法則が息づくプロセッサの世界で、そろそろ現行の「1PPE+8SPE構成」の現行型CELLの性能が、CELL REGZAで要求される機能に対してパワー不足となってきている気がする。
2011年のCELLレグザの後継機種の登場は、かなり不透明になってきてしまいました。
それと、問題は、先代と今世代のCELLレグザを、このあと東芝がどのくらいサポートしてくれるかですよね。
ロードマップがなくなってしまった以上は、開発チームも縮小されることは必至でしょうから、「ソフトウェア技術で進化するテレビ」としてのCELLレグザの今後はちょっと心配です。
ボクとしては、もう少し、このCELLレグザの進化を見守っていきたかったのですが…。
ただ、東芝はCELLレグザで培った技術を1チッププロセッサに集約し、ブランド名を変えた次世代機はきっと投入してくると思います。
CELLレグザと同等以上の機能で価格はもっと安いモデルが出てくるんではないでしょうか。
CELLレグザの遺伝子はきっと受け継がれるはずです。
そういえば、IBMは、CELLプロセッサの後継については、あまり詳しいロードマップを示していないんですよね。
IBM、「CELLプロセッサ開発中止」のうわさにコメント
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0911/25/news030.html
いずれにせよ、CELLプロセッサはPPEやSPEを増やした次世代版の登場の可能性は低くなってきているようですね。
まぁ、こういう話を聞かされれば、「PS4はCELLプロセッサベースにならない」という噂が流れてしまうのも無理もない気はします。
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