今回の「3Dゲームファンのためのグラフィックス講座」は毎年この時期になっているとやっている「Unreal Engine3」(UE3)編です。
EPIC GAMESは毎年、UE3を年次改良していきますが、今回も大きなアップデートを行ってきました。
ついに(というかやっと?)、DirectX11への対応に乗り出したのです。
今回、EPIC GAMESは、このDirectX11対応版UE3のテクノロジーデモとして下記の「SAMARITAN」と題したデモを公開しました。
西川善司の3Dゲームファンのための「Unreal Engine 3」講座 Ver.2011
君は“次世代機”に捧げるラブレター「SAMARITAN」デモを見たか!?
http://game.watch.impress.co.jp/docs/series/3dcg/20110331_436128.html
この映像(今回の記事ページにはもう少し高画質なものが上がっています)は、リアルタイムレンダリングによるもので、筆者の受けたデモでは、EPIC GAMESのAlan Willard氏が、実際に、このデモを再生中にPAUSEをかけてジョイパッドでグリグリとナビゲートしながらの技術解説を行ってくれました。
ただし、GeForce GTX580の3枚挿しの3WAY SLIによるもので、かなりのハイエンド環境での動作になっていました。
とはいえ、EPIC GAMESは「このSAMARITANデモのクオリティは、次世代機(PS4やNEXT-GEN Xbox)では当たり前になるはず」と確信を持っています。
実際、彼らがPS3もXbox360も出ていない、2004年時に見せたGears of Warのコンセプトレンダリングのデモでも彼らは同じ事を言っていて、実際それが現実になっていますから、信憑性は高いといっていいでしょう。
しかし、次世代機は、今のところ、開発は基礎研究レベルで止まっていて、いつ出てくるかほとんど見通しが立っていません。
Xbox360やPS3などの時に立ち返れば、それぞれ発売の2年ほど前から断片的な情報が半導体メーカーのカンファレンスなどで漏れてくるのですが、昨年はほとんどそういうことがなかったですし、次世代機への搭載も噂されていた
インテルのハイブリッドプロセッサ「Larrabee」も昨年、開発中止が発表されてしまいましたし…(インテルの「基礎研究に立ち返る」アナウンスは事実上の中止を意味する)。
UE3は、アップルのiOSへの対応を果たし、NGPへの対応も正式に決定しました。Android版UE3もほとんど完了していて正式リリースを待つばかりです。
では、3DSへの対応は?
そのあたりについては。ぜひとも記事の方を参照してくださいませ。
来週はライバルのCRY ENGINE3編をお届けします。
Comments
おそらくここ1、2年で出るのはWiiの次世代機
だけでしょう。
この辺、結果的にGCとWiiと似たことになってるのが興味深いですね。