今度はCRY ENGINE3編をお届けします。
CRYTEKのCRY ENGINE3は技術的に優れていることは誰も疑わないところだと思いますが、サードパティ製のゲームがUnreal Engine3に比べて目立っていない感じがします。
CRYTEKは、そんなCRY ENGINE3をビジネス的に成功させるために、ゲーム以外の分野への進出に力を注ぎ始めました。
西川善司の3Dゲームファンのための「CryEngine 3」講座 Ver.2011
CryEngineはついにゲームを飛び出して他分野にも進出開始!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/series/3dcg/20110407_437903.html
これまでもCRYTEKは、CRY ENGINE3を業務用シミュレーションに応用するためにRealtime Immersive社をアメリカに設立していますが、今度は新たなノンゲーム分野として映画産業に進出すると表明したのです。
「CRY ENGINE3 for CINEMA」と題されたこのプロジェクトは、ハリウッド映画製作におけるプリビズ作成用途に対応していくだけでなく、これ単体で映像作品を完成させる用途にも訴求していくようです。
確かに、CRY ENGINE3のグラフィックスは元々凄いですし、これをリアルタイムではなく、非リアルタイムスピードでレンダリングすればクオリティ的にも問題はないでしょう。そしてなにより、舞台構築から音響設定、シネマティック用の演技設定からカメラワーク制作までがオールインワンツールで行えるCRY ENGINE3は映像製作ツールとして見てもかなり強力といえるはずです。
最近では、建築業界にもCRY ENGINE3は進出しており、都市計画シミュレーションなどにも採用されていることが報告されています。
とはいえ、できれば、CRYTEK以外が制作した凄いゲームを見てみたいですよね。
なお、CRY ENGINE3を用いたCRYTEK自社開発ゲームの新作は「CRYSIS2」です。
ボクもレビューを書きましたのでよければどうぞ読んでみてください。
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