既に、それぞれ単発リンクで紹介済みですが、一応これらもGDC2011での取材記事なので改めてGDC2011レポートリンク集に加えておきます。
西川善司の3Dゲームファンのための「CryEngine 3」講座 Ver.2011
CryEngineはついにゲームを飛び出して他分野にも進出開始!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/series/3dcg/20110407_437903.html
西川善司の3Dゲームファンのための「Unreal Engine 3」講座 Ver.2011
君は“次世代機”に捧げるラブレター「SAMARITAN」デモを見たか!?
http://game.watch.impress.co.jp/docs/series/3dcg/20110331_436128.html
最近は、スマートフォン/タブレットなどが台頭してきた関係で、Unityをはじめとした、低価格なゲームエンジンの方に注目が集まってきていますが、Unreal Engine3(UE3)、CRY ENGINE3(CE3)のようなハイエンドゲームエンジンの方も廃れたわけではありません。
改めて総括しつつ両者を比較すると、
●DirectX11対応について
・UE3:DirectX11に対応完了
・CE3:DirectX11への対応はもう少し先になる
●スマートフォン/タブレットへの対応について
・UE3:PowerVR5以上、TEGRA2以上のプラットフォームに対応。
・CE3:対応予定なし
●新型携帯ゲーム機への対応について
・UE3:NGPへの対応表明。3DSには未対応
・CE3:対応予定なし
●ノンゲーム分野への応用
・UE3:現在、計画進行中
・CE3:業務用シミュレーション用途のためにRealtime Immersive社設立。CE3 for Cinemaで映画産業へ進出
技術面での先進性において両者は拮抗していますが、微妙に戦略の違いが見えてきましたね。
まぁ、立ち上げ時はすったもんだもあったUE3も、近年では、着実に採用スタジオを増やしていてゲームビジネスではUE3優勢を感じます。ただ、CE3もマーケティング戦略のアグレッシブさはUE3に優るとも劣らずといった感じです。
そういえば、台風の目となっている新興「Unity」の動向が注目されますね。
Unityの起こしたゲームエンジンの価格破壊現象により、ゲームエンジンの勢力図は大きく書き換えられました。
直接的に手を下してはいないとしても(笑)、
TORQUE ENGINEのGARAGE GAMESは廃業に追い込まれましたし、EPICもCRYTEKも無料版エンジンの提供を余儀なくされました。
Emergent Game Technologiesは、高いコストパフォーマンスで好評価を得てきた
GAMEBRYO(旧NetImmerse Engine)の
日本展開に力を入れてきましたが、日本オフィスが韓国オフィスに吸収されたあと、米本社も清算され、韓GameBaseに買収されてしまいました。
今後の展開にも要注目です。
そうそう、
6月にはゲームエンジンにまつわる大型セミナーが東京と大阪で開催されますね。
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