2011/06/18 土
01:07 | posted by
西川善司 (お問い合わせ)
「スカイライン」と言っても車じゃなくてSF映画です。
日本では本日から公開ですね
アメリカでは2010年に公開されているので北米版のブルーレイをこの間の出張で買ってきて見たのですが
「インディペンデンスデイ」とか「宇宙戦争」と同じ着想で、突然エイリアンがやってきて地球上を破壊しまくるという内容で、ストーリーとしてはそれ以上でもそれ以下でもないです
面白いのは、エイリアン軍が人間を、青い光で呼び寄せて(まるで虫扱い(笑))、掃除機のように吸い込んでしまう兵器をもっているところ。
巨大生態ロボみたいななのも持っていて、デザインは、なんだかGears of Warみたいで親近感を覚えます。
インディペンデンスデイとは違って、今回のエイリアンは、人類最大の兵器、核攻撃への耐久力まではないのですが、自己修復能力で人類に挑んできます。
エイリアンは、回収した人類をどうするかというと、脳みそだけ摘出して身体とかの方は破棄してまうんですね。油とかヒゲとかだけとって、肉とかは破棄してしまっていた西欧の捕鯨なんかを思い起こさせます。
エイリアンが人間の脳にだけ固執する着想は「ヒドゥン」とにていますが、あっちのエイリアンは脳内麻薬云々の話だったのに対し、こっちのエイリアンは脳そのものを思考パーツとして再利用する設定です。
一般市民の視点で逃げ回るだけのパニック映画なので、雰囲気は「クローバー」とよく似ています。というか、主人公達は、高層マンションから観察するばかりで、結局、最後まで一歩も外に出ないので(笑)、映画史上類を見ない「引きこもり系宇宙戦争パニック映画」ですね。斬新。
エンディングについては「クローバー」ほど「置いてけぼり」感はなく、本当のラストのラストには希望もある…が「2」は作られまい…といった感じ。
物語を重視する人にはお勧めしませんが、こういうエイリアンがやってきたらこうなるだろうなー…という良い意味で冷徹なシミュレーション映像として楽しむにはいい感じ。制作側が、主役を務める俳優陣に全て無名俳優を起用したのはそのためだでしょう。
で、面白いのは、このスカイラインを手がけたストラウス兄弟が、同じロサンゼルスを舞台にした宇宙戦争物を並行製作してしまい、これが、訴訟問題にまで発展してしまっているところです。
その問題の映画がこちら「世界侵略:ロサンゼルス決戦」
先に製作されたのはスカインラインの方。
ただ、それよりも先に「世界侵略」の制作費を出したのがソニー・ピクチャーズで、その資金やら、「世界侵略」の製作過程で作られた創作物(CGとかセットとか?)などを、スカイライン製作に流用していただろ…と契約違反で訴えられているみたい。
ちなみに世界侵略の方は日本では、今から3ヶ月後に公開されるみたいですね。
また、世界侵略の方は、スカイラインとは違って有名俳優が出るヒロイック映画になっているみたいです。
なんか、話題作りという気がしないでもないけど、こっちも見てみたい…と思った人はボクだけではないはずです(笑)
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