西川善司の大画面☆マニア第146回 東芝「32ZP2/26ZP2」

 久々の大画面☆マニアは、東芝のレグザZP2です。

 ZG2という上位機があるのに、ZP2をあえてピックアップしたのはボクの趣味です。

 しかも、26インチモデル、32インチモデルを両方一度にやる…というのも僕の意向でした。

 大画面☆マニアは普段から評価負荷が高く、原稿料の割に合わない仕事なのですが(笑)、今回は負荷二倍でさらに大変でした。

 もともと、大画面☆マニアは「もし、自分が製品を買うならば」という仮定の下に、その製品の全ての機能を絨毯爆撃的に評価するので大変なんです。偏執狂的に機能を隅から隅までチェックするんですね。連載タイトルの「マニア」はそこからきています。(とはいっても機材貸し出し期間制限があるので漏れはありますがね)

 今回は生原稿状態で2万4千文字、原稿用紙60枚、TXTファイルサイズにして43kB…。

 編集部からは「もう少し手を抜いて頂いても」と言われますが、いったん、評価を始めると、どうもやめられなくて…。

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西川善司の大画面☆マニア第146回:ゲーム/3Dに最良のパーソナルREGZA
~偏光3Dメガネ採用プレミアム機。東芝「32ZP2/26ZP2」~

http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dg/20110721_462014.html

 レグザZP2は東芝初の偏光方式3Dテレビ製品としてリリースされ、この部分が大きく取り沙汰されがちですが、実は究極のゲームモニター、アニメモニターの側面も持っています。

 表示遅延がテレビとしては業界最速の0.2フレームで、3D時もわずか1.5フレームなんですよね(26ZP2)。超解像等の高画質化処理を有効化にしてもこの速度なのが圧巻です。PSPにも対応していますし、ゲーム機の接続に連動して低遅延モードに切り換えるオートモードも搭載していますし、ゲームユーザーはこれ以外に何を選ぶのかっていうくらいの作り込みがなされています。

 アニメモードは、ほとんど毎フレーム、AIがレタッチしてるんじゃないかというほど綺麗になります。具体的にはMPEGエラーによる不自然な濃淡がすっきりとし、色境界が鮮明になり、輪郭線が自信ありげな実線化されます。なんというか「原画を見ているような画質」になります。デジタル放送やブルーレイはもちろん、DVDアニメにも効くんで、古いコレクションもZP2で見れば一味違った楽しみ方ができます。



 で、液晶モニターでこの価格ならば高いですが、テレビ製品としてのレグザですから、むしろコストパフォーマンスはいいんですよね。

 なにしろ、デュアルチューナーで二番組同時録画にも対応していますし。

 安価なスピーカー内蔵液晶モニターは陳腐な音しかしませんが、ZP2はテレビなので音質もちゃんとしています。HDMI音声への対応はもちろん、アナログ音声入力もあるのでゲームスピーカー、PCスピーカー的な内蔵スピーカー活用も当然できます。

 留意すべきがあるとすれば、32ZP2と26ZP2には、画面サイズ以外に微妙な機能差があるところですね。

 この辺りは記事の方を参照してみてください。(液晶パネルは共にIPS液晶。パネル解像度は共にフルHDです)

 ちなみに、今回はテーブルトップ(デスクトップ)での評価をしましたが、32インチ、26インチ、ともに大きすぎません。視聴距離は60~70cm取れば3Dもちゃんと見られます。

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