(善)力疾走

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2011/10/03 月 17:59 | posted by 西川善司 (お問い合わせ)

西川善司のSIGGRAPH2011レポート集(2)

　今年も恒例のSIGGRAPH看板イベント「Electronic Theater」のレポートを行いました。

［SIGGRAPH］恒例の「Electronic Theater」2011年版レポート（前編）。世界最高峰のCG映像作品に感動せよ
http://www.4gamer.net/games/017/G001762/20110811005/

　様々な作品の中から、面白いと思った作品をピックアップして紹介していますが、今回の入選作で特に興味深かったのは、この作品です。

　見て分かるように、得体の知れない宇宙要塞の中をただ飛び回るだけの映像です。

　内容的に「面白くない」…と思った人もいるかも知れませんが、これが「わずか4096バイト(4kB)のEXEファイル(実行ファイル)で実行されている」と聞いたら、そんな人でも「凄い!」と感動するのではないでしょうか。

　この作品は、プログラムで実装した算術的なアルゴリズムでコンテンツを作り出す「プロシージャル技術」を応用して作られています。映像も音声も、その両方がプロシージャル生成されています。

　Electronic Theater入選を果たしたのはこの「Cdak」だけでしたが、Cdakのようなプロシージャル技術ベースのメガデモ作品は、このCdakを含む全9作品がComputer Animation Festivalへの入選を果たしました。

　それら全9作品は、実際に自身のPCで実行可能な実行ファイルが公開されています(下記)。興味のある人は是非実行してみてください。

　下記の作品のうち「Cdak」「Elevated」「Texas」が4kB作品で、「X Marks The Spot」は64kB作品です。容量を考えると見事としかいいようがありません…。

●Agenda Circling Forth
http://www.pouet.net/prod.php?which=54603