4gamerでのSIGGRAPH関連のレポートはこれが最後になります。
iPhone/iPad系のGPUとして、そして最近ではインテルATOMのGPUとして一世を風靡しているPowerVRでお馴染みのImagination Technolofiesが、密かに面白いプロジェクトをぶち上げました。
それが、レイトレーシングアクセラレーションの仕組みをPowerVRに統合していくというプロジェクトです。
PowerVRのImaginationが“ハイエンドGPU”の設計に着手。ハイブリッドレンダリングハードウェア,そして新API「OpenRL」とは?
http://www.4gamer.net/games/017/G001762/20110920023/
レイトレーシングのアクセラレーションは、新機能として組み込むというよりは、プログラマブルシェーダに新しいポテンシャルを与える…という形で実現されます。
具体的にどういう仕様になるかは記事の方を参照してください。
レイトレーシングのアクセラレーションの機能は、衝突判定や物理シミュレーションなどにも応用が利くため、ゲームへの応用も期待できます。
ただ、独自仕様でやっても誰も付いてこないため、Imagination Technologiesは、このプログラマブルレイトレーシングの仕組みをクロスプラットフォームソリューションの「OpenRL」という形で発表しました。
上のムービーはその実動デモの様子です(Caustic Graphicsは、Imagination Technologiesの子会社です)。
Imagination Technologiesは、OpenGLなどを統括する、KHRONOSのメンバーですので、OpenRLは高確率でオープンスタンダード化されるはずです。
DirectXでも、こうした仕組みが採用されると面白くなりそうですが、どうでしょうかね。NVIDIAやAMDが対応してこないと、腰は重いかも知れません。
まぁ、AMDはKHRONOS大好きっ子になっているので比較的、高い確率でサポートをするかも知れません。NVIDIAは、自社のプログラマブルレイトレーシングのソリューションとしてOptiXを展開中なので、様子見って感じですかね。
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