CRYTEKは2011年、CRY ENGINE3のグラフィックスエンジン部をDirectX11へ対応させました。
その実力を誇示するためにリリースされたのが「Crysis 2 DirectX 11 Ultra Upgrade」というアップグレードパッチです。
このグラフィックオプションを紹介する記事が下記で、入稿は7月には済んでいたのですが、編集側の都合で掲載が9月末になってしまった記事がこちらです。
【4gamer.net】西川善司の3Dゲームエクスタシー
DirectX 11パッチを適用した「Crysis 2」のグラフィックスをオプション設定から見てみる
http://www.4gamer.net/games/092/G009273/20110928066/
基本的には既発売のCRYSIS2のグラフィックスをDirectX11クオリティに引き上げる効果をもたらすわけですが、いくつかユニークなシェーダーテクニックの初卸しも行われていて、意外にも注目度は高いと言えます。
そのうちの1つは、リアルタイムローカルリフレクション(RLR)と呼ばれる画面座標系のポストプロセスの新テクニックです。
レンダリング結果に対して、視線の反射方向にレイをトラバースさせて、レンダリング結果のカラーを拾って来るもので、CRYTEKの発明であるScreen Space Ambient Occlusion(SSAO)の進化系と言うことが出来ます。
RLR OFF
RLR ON
環境マップとは違って、局所的な映り込みを再現出来るため、今後、PCゲームグラフィックスでは流行するかも知れません。
この他、CRYTEKは、64ビット環境下に限って導入できるハイレゾテクスチャパックも同時にリリースしています。
ついにPCゲームにも64ビット化の流れが本格化してきたという感じですかね。
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