後編では、ちょっと大画面からは外れたネタもピックアップしています。
そのうちの1つがソニーのデジタル双眼鏡DEV-3です(下写真)。
西川善司の大画面☆マニア第150回:CEATECにみた次世代映像技術
~後編:多視点裸眼3D、HMD、HUD、新レーザー技術など~
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dg/20111014_483571.html
双眼鏡ってズーム最大状態で見ると手ブレが大きくて見にくくなるんですが、DEV-3はデジタル双眼鏡なんでデジタル技術による手ぶれ補正がを効かせられるため、とても扱いやすくなります。遠くのオブジェクトを揺れず大きく観察できることにはちょっとした感動を覚えます。
まさに、ありそうでなかったデジタルグッズですよね。
ただ、コンセプトは素晴らしかったんですが、どうも「2眼3Dビデオカメラ」の実現の方に重きを置き過ぎちゃったみたいで、双眼鏡の「見る」というメインの機能が少々残念な仕上がりなんですよね
というのも、このDEV-3を覗き込んでみられる視界が液晶パネルで構成される電子ビューファインダー(EVF)で提供されるのですが、なんとあろうことかRGB時分割式フルカラーなんですよ(!)。
液晶パネル自体は単板で、RGB-LEDを高速明滅させて、単板式DLPみたいに時分割フルカラーで映像を表示してるんです。なので、覗き込んだEVF視界内で視線を動かすとカラーブレーキングが盛大に出てしまっていました。
「録る」機能メインのビデオカメラのEVFならばこれでもいいんですけど、双眼鏡は「見る」機能がメインですからね。
「録る」機能だけでなく「見る」機能の完成度をもう少し上げて欲しかった気がします。
この他、この記事では、レーザースキャン映像でカーナビ映像を出すパイオニアのAR HUDなども紹介しています(下写真)。
レーザーを光源としてではなく、レーザーでわざわざスキャン描画する手法を採用しているのには秘密があります。
それについては記事の方をどうぞ。
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