組み込み向けCPUとして絶好調のARMは、実は近年、グラフィックスコアの開発にも力を入れています。
ARMは、2006年にノルウェイのグラフィックスコアIPメーカーのFalanx Microsystems社を買収しており、彼らが持っていた「Mali」ブランドをそのまま取り込む形でARM純正グラフィックスコアを展開してきています。
下の記事はこの辺りの話題をまとめたものです。
記事ではいきなり、「ノルウェイのMali」というダジャレ小見出しを決め込んだのですが、世間的には完全スルーされました(笑)
携帯電話でDirectX 11世代の機能を動作させる新GPU「Mali-T600」シリーズの秘密
http://www.4gamer.net/games/137/G013737/20111114025/
11月、ARMは新世代のハイエンドグラフィックスコア「Mali-T658」を発表しました。
詳しいアーキテクチャの話は記事の方を参照して欲しいのですが、組み込み向けのGPUのわりにはとてもハイスペックで、テッセレーションステージ対応でDirectX11対応、GPGPU対応、64ビット倍精度浮動小数点対応…と、ライバルのNVIDIA TEGRA3やImagination PowerVR5を引き離します。
2012年には早くも採用製品が登場する予定だそうで、今年はTEGRAがハイエンド組み込みグラフィックスのブランドとして認知度を上げましたが、2012年ではPowerVRも6シリーズに移行しますし、勢力図が書き換わるかも知れません。
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