今年後半は組み込み系の取材が続きました。
一連のARMがらみの取材の最後を締めくくったのは、Imagination Techonologiesへのインタビューです。
Imaginationといえば、ご存じ、PowerVRの会社です。
ImaginationはARMとは関係のない独立した組み込み向けグラフィックスIPのベンダーですが、iPhone,iPadに始まり、カーナビ、PSVITAに至るまでがARM+PowerVRという構成ですから、今やPowerVRは業界のデファクトスタンダート的存在といえます。
PS Vitaで採用されるGPUコア「PowerVR SGX543MP4+」のImaginationに聞く「+」の意味。PowerVRは次世代ゲーム機への採用も目指す!?
http://www.4gamer.net/games/144/G014402/20111125078/
記事の形態としては、Imaginationのいつものフロント二人へのインタビューになっています。
まず、聞いてみたのは、PSVITAに採用された「PowerVR SGX543MP4+」の「+」の意味ですが、結論から言えば「詳しいことは言えない」ということになりました。
一応の説明としては「ゲーム機向けの最適化を深いレベルで行った」ということのようです。一説によれば、PSP互換のための追加機能とかが「+」にあるのではないかと言われていますが、よく分かりません。
Imaginationといえば、もう一つホットトピックがあります。
それはDirectX11世代のテクノロジーに対応したPowerVR6シリーズ(開発コードネーム:ROGUE)です。
NVIDIAのTEGRA3を超えたパフォーマンスを有し、いうなれば前日のエントリで紹介したARMのMali-T600シリーズと競合する新世代グラフィックスコアになります。
ちなみにこのRogue6シリーズ、今年1月にPSVITAが発表された時とほぼ同時期に発表されました。
そういえば、PS3の時も、PS3発表直後にNVIDIAがGeForce8を発表しましたっけ(PS3のGPUはNVIDIAのGeForce7ベース)。
ソニーハードはそういうタイミングの運に恵まれないところがありますね。
最後に「ドリームキャストの時みたいに、次世代ゲーム機への採用を狙うか?」という冗談めいた質問を投げてみましたが、これに対し彼らは予想外な返答を返してきました。
そのあたりは記事の方をどうぞ(笑)
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