西川善司のInternational CES 2012レポート(2)

 実は、CES会期中、ちょっとしたトラブルがありました。
 CES開幕と同時にAV WATCH取材スタッフが一人、病に倒れまして、開幕日はその方が担当されていたブース取材とブースレポートを代行することになりました。

 仕事が増えるのはありがたいことですので、快く引き受けさせていただきました。



 担当したブースレポートの1つはシャープのブースです。

 映像系は4K2K(3840×2160ドット)や8K4K(7680×4320ドット)という超高解像ディスプレイ(テレビ)が目玉品となっていましたが、実際には、ほぼCEATEC2011と同じ展示内容でした。

 ただ、しっかり見ていくとアップデートは存在していて、フルHD映像の4K2K化技術のデモが進化していたり、さらにCEATEC2011では4K2Kテレビは60インチの試作機のみだったのが、今回は70インチモデルの試作機も展示されていたりしました(下写真)。

DSC_2339.jpg
【CES】シャープ、最新版ICC-4K技術などを展示
-70型試作機も公開。新DLPプロジェクタも

http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20120111_503667.html

 具体的な発売時期は明確にされていませんが、シャープは、2012年内にこの4K2Kテレビを市販化するようです。しかも、ラインナップとして60インチ、70インチというような大型サイズで展開していく見通しです。

 これは北米市場がそのクラスの大画面を求めているからだそうで、逆に言うと、日本では最初は60インチのみ…なんていう展開もあるのかも知れません。

 ちなみに、ドットピッチを計算してみると、60インチの4K2Kパネルはドットピッチが0.346mmですから、10インチのタブレットなんかよりも2倍も大きいので、微細度という観点からは、いまやそれほど製造は難しくもないんですよね。

このエントリーをはてなブックマークに追加


 担当2件目のブースレポートは東芝のブースです。

 日本では発売済みの4K2Kパネル採用の55インチの裸眼立体視3Dテレビの北米モデルが展示されていたりして、テレビ系のネタはそれなりにブースのスペースを占拠していたのですが、今年の東芝ブースの主役はテレビよりはタブレットでしたね。

2116.jpg
【CES】東芝、タブレットとスマートTVの連携を訴求
-防水/非接触充電タブレットや裸眼立体視TVなど

http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20120111_503764.html

 中でも注目を集めていたのが、写真の完全防水対応の10.1インチのタブレットです。
 会期中は1日8時間、水に沈められた状態で展示されていました。

 これならば風呂場での使用もOKですね

 それと、コイツ、もう一つ、とんでも仕様が隠されていました。

2119.jpg

 なんと非接触充電に対応していて、水中に沈められた状態でも充電が出来るんです。

 ブースでは、水槽の外に設置された充電機に対し、水中で充電するデモも行われていました。

 担当者によれば「充電機から10cm離れていても充電が出来る」とのことなので、バスタブに充電機を組み込めば、風呂に入りながら、充電もしつつ使えます(笑)。

 ボクなんかも、読み捨てる漫画雑誌を湯船に浸かりながら読む習慣がありますが、これが実用化されれば、電子風呂読書が流行るかも知れません(笑)

このエントリーをはてなブックマークに追加
オンライン仕事 > AV WATCH | comments (0) | trackbacks (0)

Comments

Comment Form

icons:

Trackbacks