意外と地味に展示されていたソニーの裸眼立体視テレビの試作機。実は、なにげに新技術が採用されたユニークなものでした。
なんと、これ、裸眼立体視なのに、レンチキュラーレンズ方式でもなければ、視差バリア方式でもないというんです。
西川善司の大画面☆マニア第158回:CES特別編 ソニーが新方式の裸眼立体視テレビ
~フレームシーケンシャル3Dを偏光方式に変換するグッズも~
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dg/20120120_506287.html
詳しくは記事の方をご覧頂きたいのですが、この方式の特徴としては裸眼立体視が出来る視域がとても広い点と、移動しながら見た時にもジャンピングがほぼ起こらないという利点があります。
メカニズムとしては、視差バリアで作られるような光線をバックライト段階で作ってしまうと言う、「目から鱗」の技術で実現されています。
視差バリア方式では、画素からの出力光は視差バリアのスリットを抜けてきた段階で指向性が強くなってしまって視域が狭くなりますが、この方式では視差バリアを用いず拡散光を出射できます。この構造が広い視域とジャンピングの低減に結びつくわけです。
今年のCESは、ソニー、がんばってましたねぇ。
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