4gamerでレビュー記事を書きました。といっても、評価・執筆したのは昨年の12月末、入稿したのは今年のお正月で、掲載までにはずいぶんと時間が掛かっていますが、ボクのせいではありません(笑)
さてさて。
昨年から、テレビやモニターの新製品から一気にアナログ入力端子が姿を消し始めました。
黄色いビデオケーブルでお馴染みのコンポジットビデオはもちろん、Sビデオ端子、D端子すらも最新のテレビ製品では搭載しなくなりつつあります。
2000年代前半は、レトロゲーマーの間でブラウン管の衰退を嘆き悲しむ風潮がありましたが、今度は、繋げられる映像機器の消失に一喜一憂する時代に突入しました。
どうして、こんなアナログ端子撤廃が急加速しているかのいきさつについては、今回の記事の冒頭をご覧下さい。
で、そんな状況を打開すべく、姿を現したのがマイコンソフト(電波新聞社)の「XRGB-mini」です。
「ゲーム志向」のスキャンコンバータはレトロゲーマーを救うか~マイコンソフト「XRGB-mini」
http://www.4gamer.net/games/017/G001762/20120227012/
アナログ映像/音声をデジタルに変換するスキャンコンバータ製品は、今さら珍しくもないですが、XRGB-miniは、コアゲーマーやレトロゲーマーが使うことを前提とした機能設計が行われている点が競合製品と異なっています。
XRGB-miniが製品名ですが、FRAMEMEISTER(フレームマイスター)という愛称が付けられており、徹底した表示遅延に配慮された製品になっているのです。
スキャコンバータ製品で表示遅延に気を遣った製品というものは殆ど無いため、これは強力な訴求ポイントになります。
リアルタイムゲームにおいて表示遅延は、プレイを邪魔するだけのただの障害です。表示遅延が少なければ少ないほど快適にゲームがプレイ出来ます。
フレームマイスターの表示遅延の公称値は60Hz時で0.07フレーム相当(1.3ms)で、スキャンコンバータとしては異次元の速さです。最大時でも1フレーム以内とのことですから、ほぼ間違いなくスキャンコンバータ製品としては最速でしょう。
マイコンソフトらしく、21ピンのアナログRGBにも対応しているのもポイントです。
スーパーファミコン、ニンテンドー64、ネオジオ、PS1,PS2,サターン、ドリームキャスト、Xbox1といったレトロゲーム機の映像をもっとも高画質に伝送できるのが21ピンアナログRGBですが、これらの映像をHDMIに変換できるのは嬉しい限りです。音声も入力してやれば、HDMIサウンドに変換されるので、最新のテレビ製品とHDMIケーブル一本の接続で音も鳴らせます。
ボクがテストした限りでは、アーケードゲーム基板の疑似NTSC映像も、ある程度は対応していました(記事の方参照)。
なお、そうしたレトロゲーム機向けの21ピンアナログRGBケーブルを持っていない人は、今ならばまだ
こちらで購入可能です。
レトロゲーム機のプレイ環境保全を考えるならば、今年以降は、そろそろ本気で考えないといけないころにきていると思います。
Comments
karatからDC用のRGB端子出てますけど
それではためですか?
自分も一台確保するしかないかな、と思ってます。
あとはドリキャスやPC-88の15ピンから21ピンにどう変換するかです。(^_^;)
もう老眼(?)のため、各モードの微妙な違いが解らなかったものの、MEISTERの15kHzモニタ感は非常にそそられました。
(ルーミを使うというのもまたワクワクされられ、ついNEOGEOを引っ張り出してしまいましたがw)
アーケード基板対応の部分は大変参考になりました。定格通り信号が来てない基板もあるから「対応」と謳うのは厳しいのかな?とも思いますが、もしファームで対応できるなら期待したいですね(メーカーからそういう話はあったりするのですか?)。
とにかく21pinRGB対応の最後の製品だと思って、確保する予定です。
参考になりました。ありがとうございます。