今年のE3は、完全にCOMPUTEXと重なってしまったために、多くのメディアはどちらに参加するかを選択しなければなりませんでした。
自分はE3の方を選択しました。
今年のE3もGAMEWATCHの取材チームとして参加しましたが、例年とは違い、ブース担当やタイトル担当から外れることができ、「3Dゲームファンのための○○講座」の連載枠で自由なテーマで書くことが出来ました。
滞在中には9本レポートをあげています。
任天堂Wii Uは、ゲームの映像をコントローラ側のサブ画面にまで映し出すことで新しいゲーム体験の可能性を見出そうとしています。
今回、マイクロソフトとソニーも似たような事を既存ハードウェアで実現しようとするソリューションを発表しました。
西川善司の3DゲームファンのためのXbox SmartGlass講座
MicrosoftもSCEも“Wii U的なこと”をやりだした
http://game.watch.impress.co.jp/docs/series/3dcg/20120605_537847.html
マイクロソフトが提案したのはイーサネットベース、Webテクノロジーベースの「Xbox SmartGlass」です。これはiPhone/iPadなどのiOS機器、Android端末、Windows Phoneなどの既存携帯端末をXbox360と接続してWii U的なことを実現するものです。
一方のソニーは、PSVitaをPS3のコントローラとして使えるようにする「Cross-Controller」ソリューションでWii U的なことを実現します。
各ソリューションにおける機能の違いは記事の方をどうぞ。
Wii Uに関しての新しい発表は、
・ブラックカラーも用意される
・NFC機能の搭載が正式に発表され、その位置までが明らかになる
・Wii U Game Padコントローラのデザイン変更
・画面無しのWii U Pro Controllerも発表
・Wii U Game Padは1台のWii U本体に二機まで接続可能に
といったところでした。
西川善司の3Dゲームファンのための「Wii U」講座 Ver.E3-2012
Wii Uは3画面出力に対応。Wii Uに採用されたNFC機能は「タンジブルビット」ブームを巻き起こすのか?
http://game.watch.impress.co.jp/docs/series/3dcg/20120607_538279.html
NFC機能は、キャラクターもののゲームには威力を発揮しそうです。カードやフィギュアのような実体物をユーザーに売りつけることが出来ますからね。限定版とか初回限定パッケージにフィギュアやカードが付属する事例が増えそうです(笑)
マルチプラットフォームタイトルのWii Uへの展開も発表されましたが、昨年はあれだけ大風呂敷を広げていたEAが鳴りを潜めていたのが不気味です。去年は、「Frostbite2エンジンによるバトルフィールド3がWii Uでフルスペック動作するぜ」といっていたはずなんですが…。
記事タイトルの「タンジブルビット」は、ボクが勝手に煽り気味で付けたものですが、実際、任天堂は3DSの時には「拡張現実」というキーワードを掲げてきましたからね。それにあやかる感じで(笑)
この記事は、冒頭の「Wii Uは"半"次世代機」のくだりが注目されてしまい、広く引用されてPVを伸ばしました(笑)。
現在の現行Wiiも、開発者の間ではGameCube1.5と言われていたわけですから、今回のWii Uもプロセッサの技術世代の視点から見ればどうしてもそうなりますよね。EPIC GAMESのUnreal Engineも、Wii Uについては、今回発表されたUnreal Engine4ではなく"3"での対応となるようですし。
西川善司の3Dゲームファンのためのグラフィックス講座・E3特別編その1
MTフレームワーク2.0採用の「バイオハザード6」は進化したキャラクター表現に注目!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/series/3dcg/20120607_538452.html
さて、この記事の本題は「バイオハザード6」です。
今回のバイオハザード6は、MTフレームワーク2.0ベースの初めてのバイオハザードです。「5」は1.4でしたからね。2.0はドラゴンズドグマと同じ世代です。
実際に現場にいた開発スタッフに話を訊いてみると、みんな謙遜気味で「"5"とやっていることかわんないですよ~」というんですが、実際にプレイしてみるとグラフィックスに関して言えば、「5」よりもリッチになっているように見えます。
それこそ、現行機で、"半"次世代機的なグラフィックスを実現出来ているというか。
発売が楽しみです
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