スクウェア・エニックスの新世代ゲームエンジン「Luminous Studio」のテクノロジーデモがE3会期中に発表されました。
実は、それよりも前に特別に見せて頂き、関係者に技術取材を行っており、記事もE3会期前に書き終わっていて、E3会期中の発表と同時に掲載を計画していたのです。しかし、スクウェア・エニックス社内側での調整がうまくいかず、結局、E3閉幕後、帰国後の掲載となってしまいました。
ただ、結果的には、E3の怒濤の記事掲載ラッシュに埋もれなかったので、よかったような気もします。
西川善司の3Dゲームファンのための「AGNI'S PHILOSOPHY」講座
「不気味の谷」を渡りきる、次世代「ファイナルファンタジー」基準のリアルタイム表現力
http://game.watch.impress.co.jp/docs/series/3dcg/20120613_539675.html
上に示しているのが「AGNI'S PHILOSOPY」の映像です。YouTubeとして公開されていますが、実際にはこれが現実的なハイスペックPCシステム上でリアルタイムで動作しています。
ちなみに、上のYouTube動画は歯車マークの設定のところをクリックして「1080p」モードを選択して、全画面表示で見るとかなり高品位に見ることが出来ます。
実行中に視点を動かしたり、パラメータを変更すると行ったデモンストレーション映像は記事の方に掲載されていますので、そちらをどうぞご覧下さい。
3DMark全盛期のころ、あれはあれで凄いと思ったものですが、さすが、映像技術のプロ集団であるスクウェア・エニックスのビジュアルワークス部が参画したプロジェクトだけあり、技術面だけでなく、演技部分やモーションと行った品質も高く、映像作品としての出来映えが凄いですよね。(ドラゴンと魔犬との闘いはもうちょっと尺を取って「戦闘シーン」として描いて欲しかった気はしますが)
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技術部分が凄くても、それを魅力的なコンテンツとして魅せなければ、「すごい」と言って貰えませんから、その意味で、この作品は、想定以上の結果を収めているのではないかと思います。
Twitterなどを見ると、「カメラが揺れて見にくい」「DOFがきつくて映像の細部が見えづらい」という声もあるようですが、確かに、YouTubeの映像を見ただけでは、そういう感想になってしまうかもしれませんね。そのあたりが「ゴマカシではなく、ホントに凄かった」と、確認ができるのは、実際にランタイムが公開されて、自分のPCで動かせることになるまでお預けけになりそうです。
ランタイムが一般公開される可能性はボクには見当も付きませんが、ベンチマークソフトのようなスタイルで提供されれば、相当面白いことにはなりそうなんですけどね-。
Comments
今世代機は720p未満がほとんどでしたから・・・。