実は、大画面☆マニアでLGのテレビを取り扱うのは初めです。
今期モデルは、老舗のAV専門誌でも高い評価を得ていると言うことで、「実際にどうなんだろ?」ということで、大画面☆マニアでも徹底評価を行ってみました。
ちなみに、メーカー側が最も強く訴求しているのは、4.9mmの極狭額縁です。下の写真を見ても分かるように、一瞬、映像が浮いているように見えます。
なので、画質よりもこうしたギミックの方に関心が行きがちですが、なかなかどうして。本当に画質にも気合いが入っていました。
西川善司の大画面☆マニア第163回:上品な画作りになったLGハイエンドTV「55LM9600」
~デザインだけでない「LG Smart TV」の実力~
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dg/20120717_547112.html
発色に関しては、韓国メーカーというイメージとは裏腹に、リファレンスモニターライクな主張を控えた上品なチューニングになっています。
この薄さ、額縁の細さで直下型バックライトを実現しており、インチキ無しのリアル・エリア駆動もやっています。HALOエフェクトに対しての配慮も行き届いていて完成度は高いと思います。
この直下型バックライトシステムにはLGが開発した極薄のLEDアレイ基板のFULL NANO LEDシステムを使用しています。
唯一弱点を挙げるとすれば、極狭額縁にこだわりすぎたために、映像の最外周が写真の周辺減光みたいに実感暗くなってしまっている点ですね。ここは改善すべき点かと思います。
それと、今回のLGのテレビには、Wiiリモコンによく似た変わり種リモコンが付属することもホットトピックです。
レーザーポインタのようにテレビ画面内を直観的にポイントしたり、ホイール操作で画面スクロールを高速に行えたり…となかなか便利で、Wiiリモコンによく似ているんですが、実はテクノロジー的には微妙にWiiリモコンとは違うようです。
「マジックリモコン」と名付けられたLGのこのシステムは、Wiiのセンサーバーのような赤外線エミッタを使いません。それどころか、画面に向ける必要も無く、床に向けても動きに応じた画面内の位置をポインティングすることができます。
マジックリモコンでは、ジャイロスコープと加速度センサーだけで実現させているようで、このマジックリモコンをしばらく置いた後再び動かしたときには、必ず画面中央にカーソル位置がリセットされます。すなわち、絶対的なカーソル位置を記憶しないと割り切ることで、コスト的に落とせるところは落としているということでしょう。なかなか巧いやり方です。
この他、3D画質についてや、表示遅延については、細かくレポートしていますんで、記事の方をご覧下さいませ。
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