西川善司のCEDEC2012レポート(4)

 自分のCEDEC2012のレポートはこれで最後です。

 最後のやつは、「AI×アニメーション」についてのパネルディスカッションのレポートです。

 アニメーションとは、キャラクタの動きにまつわる技術です。

 そしてAIはキャラクタの行動を司る技術です。

 一見両者は独立した技術に思えますが、人間やロボットに置き換えて考察してみると、両方とも、知能(脳)が身体に命令して起こさせる行動ですから、強い相関があることが分かります。

 次世代機におけるゲーム表現では、このレベルの技術検討が必要なのではないか…というのがこのパネルディスカッションのメインテーマでした。


[CEDEC 2012]「クララが立った!」的なバイナリードメインのボスの二足立ちに,キミはAIとアニメーションの相互連携の可能性を見るか
http://www.4gamer.net/games/125/G012513/20120908012/

 「隠れた名作」として名高い「バイナリードメイン」(セガ、2012)ですが、実は、このゲームは現行機向けタイトルでありながら「AI×アニメーション」技術が適用されています。

 記事では、パネルディスカッションで話された内容をカバーすると共に、このタイトルにおける「AI×アニメーション」技術の解説も行っています。

 記事タイトルの「クララが立った」は、このゲームに登場する多脚ボスが、プレイヤーからの攻撃によって足を間引きされると、自身の姿勢制御AIが重心を安定させるために自ら二足歩行を始めた…という開発者達をも驚かせたエピソードから来ています。



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