(いまさら)西川善司のSIGGRAPH2012記事リンク集(2)

 裸眼立体視3Dディスプレイの新方式です。
 …といっても、似たようなものは過去にもありましたが。


3枚の液晶パネルで多視点対応の裸眼3D立体視を実現。SIGGRAPH 2012「Emerging Technologies」展示セクションレポート(3)
http://www.4gamer.net/games/017/G001762/20121120002/

 裸眼立体視3Dテレビの東芝のレグザX3がそうであったように、これまでの裸眼立体視3Dディスプレイは高解像度の液晶パネルを用いて2視点分(製品によっては、より多視点分)の映像を表示することで裸眼立体視を実現していました。

 これは、つまり二次元的に多視点画素情報を展開して、これを微細光学系で被験者の両眼に届ける仕組み…といえます。

 一方、MIT Media Labが開発したのは、安価なフルHD液晶パネルを3枚重ねた構造をしており、いわば多視点分の映像を立体的に展開させる構造となっています。

 昔、少ない色のディスプレイに対し、時分割表示で多階調を作り出して多色表現する「時間方向のディザリング」技術がありましたが、あの発想を3枚の液晶パネルを使って多視点の裸眼立体視の実現に応用したもの…といえばイメージが伝わりやすいかも知れません。

 価格が熟れたフルHD液晶パネルを使うので価格効果に優れていますが、3枚の液晶パネルを重ねる構造のため、ディスプレイ装置の厚みは厚くなってしまうのが課題ですかね。

 この他、記事では、SIGGRAPH2012で見かけた面白いディスプレイ技術を紹介していますので、よかったらご覧下さい

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