SIGGRAPHでは、SIGGRAPH 2010から、実際にリアルタイムレンダリングのデモを実機で走らせ、開発者や制作者らが技術ポイントを解説していく「Real-Time Live!」というイベントが開催されています。
「リアルタイムグラフィックスと言えばゲーム」ということになるわけで、このイベントには数多くのゲームグラフィックスが出展される傾向にあります。
この「Real-Time Live!」を前後編でレポートいたしました。
日本からはスクウェアエニックスの「AGNI'S PHILOSOPHY」が入選を果たしていましたね。
AGNI'S PHILOSOPHYについては、あとでみっちりとした記事を書いているので、ここでは、あえて別のものを紹介しておきます。
[SIGGRAPH]最先端のリアルタイムレンダリングデモが多数披露される「Real-Time Live!」レポート(1)
http://www.4gamer.net/games/017/G001762/20120810035/
上の映像は、DirectX11のテッセレーションを活用したベンチマークソフト「Heaven Benchmark」をいち早く提供したことで注目を集めたUNIGINE社の新作デモ「Valley」です。
おそらく、これもベンチマークソフトとして提供されるんだと思いますが、
オフィシャルサイトには目立った動きは今のところありませんね。
この他、「Real-Time Live!」レポートのパート1では、「アンチャーテッド -砂漠に眠るアトランティス-」なども紹介しています。
後編は帰国後に書いたものなので、かなりボリューム大となっています(笑)
(会期中は、夜、ホテルに戻ってからの執筆なのであまり時間がとれないんです)
後編では、あえて「STARWARS 1313」をピックアップしておきたいと思います(下映像)。
これはジョージルーカス率いるルーカスフィルムのゲーム部門ルーカスアーツの新作でIndustrial Light & Magic,Lucasfilm Animation,Skywalker Soundのルーカスフィルムグループ4社合同による渾身のプロジェクトです。
彼らはゲームエンジンで映画のプロトタイプ制作を行う研究をしていますが、そうした研究とこの作品は無関係ではないと思われます。
[SIGGRAPH]スクエニの「Luminous Studio」やEpicの「Unreal Engine 4」などに関する技術解説が行われた「Real-Time Live!」レポート(2)
http://www.4gamer.net/games/032/G003263/20120827022/
上の実機によるリアルタイム映像を見てもらうと分かるように、現行機のゲームグラフィックスとは思えないほど凄いです。この作品では顔面の演技、身体の演技、そして台詞の録音を同時に行ってしまうパフォーマンスキャプチャーを採用しています。
実演はPC版によるものだったので、現行機では多少クオリティダウンするのかも知れませんが、まぁ、次世代機にむけての下準備と言うことであれば、かなりレベルの高いところまで進んでいることを伺わせてくれますね。
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