SIGGRAPH2012での一般展示ブースの記事です。
前編では、近年進化著しいモバイル向けグラフィックスコアの展示についてレポートしています。
[SIGGRAPH]DirectX 11級のグラフィックスがスマートフォンに。「Mali-T604」の実動デモが公開された「Exhibition」展示セクションレポート(前編)
http://www.4gamer.net/games/137/G013737/20120814059/
組み込み系GPUとしては圧倒的なシェアをもつImagination TechnologiesのPowerVRは、2013年の主力はPowerVR6へと移ります。DirectX11世代のグラフィックスAPIに対応したものとして訴求され、高いGPGPU性能も期待されています。
対する組み込み系CPUとしては圧倒的なシェアを持つARMの新グラフィックスコアMali T600シリーズが2013年には訴求されていきます。こちらもDirectX11世代のグラフィックスAPIとGPGPUに対応し、これまでARM CPU+PowerVRという組み込み機器世界の定番メニューをARM CPU+ARM GPUに置き換えて提案していくための武器としてARMはMali T600シリーズに力を入れています。
対するImagination Technologiesは、MIPS社を買収したので、近未来的には彼ら自身もImagination CPU+Imagination GPUの訴求が出来ることになります。
熱くなりそうですね。
後編はインテル、AMD,NVIDIAブースなどをレポートしていますが、冒頭に持ってきたのは、ニンテンドー3DSに採用されたグラフィックスコアPICA 200の開発元である日本のDMP社ブースのレポートです。
[SIGGRAPH]ポストエフェクト対応の「MAESTRO-4G」や,画角90度の湾曲ディスプレイなどが披露された「Exhibition」展示セクションレポート(後編)
http://www.4gamer.net/games/133/G013322/20120816089/
DMP社は、電力消費対性能を重視すると、プログラマブルシェーダアーキテクチャは「現状では非効率的である」と判断し、定番のシェーダ部品をハードウェアユニット化し、そうしたハードウェアユニット部品を組み合わせてパラメータを与えて駆動させることでプログラマブルシェーダアーキテクチャ並みの表現力を持ったグラフィックスをレンダリングさせる…という極めてユニークなコンセプト「コンフィギュラブルシェーダ」アーキテクチャを開発しました。
このアーキテクチャにはMAESTROという技術ブランド名が付けられており、このMAESTROベースのGPUコアがPICA200になります。
ニンテンドー3DSに採用されたPICA200は第3世代「MAESTRO」ベースなのですが、SIGGRAPH2012ではついに次世代「MAESTRO」の機能が紹介されました。
次世代3DSは、このMAESTRO-4Gになるんでしょうか。はたして…。
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