2013年、各メーカーが4K2K(3840×2160ドット)に本腰を入れてきました。
なお、最近では4K2Kとは呼ばずに4Kと呼ぶようになり、欧米圏ではUltra HDとかUHDとか呼ぶようになっています。
というわけで、大画面☆マニアのCES特別編の4K編パート2は、各社の4Kへの取り組みをまとめてみました。
CES括りで行けば、今年の最大画面サイズの4Kテレビはサムスンの110インチでしたね(写真下)。
西川善司の大画面☆マニア第172回CES特別編
4Kに見る映像の未来【2】~日本メーカーと韓国メーカー、それぞれの姿勢
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dg/20130111_581537.html
2013年は、かつての3Dテレビのように4Kテレビ製品ラッシュが相次ぐことでしょう。
この状況をみて「ソフトがないから流行るとは思えない」という見方はありますが、すくなくともディスプレイモニターとしての4Kの要求は強まっていくはずです。
テレビメーカーの思惑としては、「50インチオーバーの大型サイズには4Kを」という感じなのですが、PCユーザーからは「30インチ前後でも4Kが欲しい」というニーズが高まっているので、意外に広い画面サイズレンジにおいて4K製品が登場してくるかも知れません。そういえば、今回のCESで、パナソニックは20インチの4KタブレットPCを出していましたね。
思い返せば、90年代後半…「ノートパソコンなんて1024×768ドットとか1280×1024ドットで十分、それより上の解像度なんて不要」といわれていました。
しかし、いまやモバイルノートPCクラスはもちろん、スマートフォンでも1920×1080ドットの画面が当たり前ですし、画面サイズに関わらず、高解像度の画面に抵抗がなくなっています。
同じく90年代後半、100万画素クラスのCCD搭載デジカメが台頭してきたときに「そんなに画素数いるか?」っていう議論が盛んでしたっけ(笑)
現在ではデジカメは1000万画素が当たり前ですからね…。
1000万画素のコンパクトデジカメに対し「画素数多すぎ」という人はほとんどいなくなり、それどころかいまや一般ユーザーですら画素数で製品選びをしていたりもするわけで…。
そのうち、ディスプレイの解像度についても「高解像度すぎる」なんていうことは誰も言わなくなるかも知れません。
上の画面は東芝ブースで、同社の4Kレグザで動かされていたPCゲーム「DiRT SHOWDOWN」の設定画面です。
4K(3840×2160ドット)の設定がなされているのが分かります。
PCゲームにおいては4Kへの対応は簡単ですから、仮に4KのPCディスプレイ製品が色々出てきたとしても、コンテンツ不足っていうことにはならなそうですね。
NVIDIAが今回のCESで発表した携帯型ゲーム機も4K出力対応でしたし、4Kの牽引コンテンツはゲームなのかな、と思ったり…。
Comments
そうですかー。やっぱり厳しいんですね。
Xbox360みたいに、高機能なディスプレイコントローラを搭載してアップスキャンして表示して、4Kっぽく見えるようにする感じですね。
(スケーリング回路やフィルタについてはあまり詳しくないんですが^^;)
大変参考になりました。ありがとうございました。
ただ、1080p/60Hzアンチエイリアスあり…がいけるスペック程度であれば、2560×1440ドット/30Hzをアップスケールして4Kにしてアンチエイリアスなし…みたいな感じでならばギリギリいけそうな気がします。
4096×2160ドットはDCIの4Kですね。
民生は16:9なので3840×2160ドットが主流になりそうです
今の4Kって4096×2160でなくて、3840×2160なんですね。失礼しました^^;
次世代コンソールゲーム機は4K対応という噂ですが、
帯域的に4K出力っていうのは現実的なんでしょうか?
もちろん、次世代機の具体的な情報がまだ出てきてないのでなんともいえないかもしれませんが、PC向けのGPUの製品スケジュールから推測すると……?
個人的には、PS3、Xbox360世代でフルHD出力が現実的でなかったのと同様の状況になりそうな気がするのですが、どうでしょうか?^^;
今世代期は32bit*720pが主流?のようですが、次世代機で4Kとなると64bit*4096*2160
ですから、約19.2倍の帯域が必要ですよね(計算、あってます?^^;)
ちょっと厳しい気がするんですが…。