ValveはなぜSource EngineをLinux+OpenGL環境へ移植したのか

 ValveはSteam BoxというLinuxベースのPCハードウェアベースの据え置き型ゲーム機の開発(検討)を行っているという話がありますが、そのこととも関係の深そうなセッションがGTC2013で行われました。

 内容的には「WindowsベースのゲームをLinux+OpenGL環境に移植する」というものでしたが、セッションタイトルは「Bringing PC and Console Games to Mobile: Tips and Tricks from the Trenches」(PCおよび据え置き機のゲームをモバイルへ:現場からのアドバイス)となっていました。

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ValveはなぜSource EngineをLinux+OpenGL環境へ移植したのか。GTC 2013のValveセッションレポート
http://www.4gamer.net/games/107/G010729/20130322107/

 ストーリー的には

・DirectXの進化が事実上、停まってしまった→OpenGLへの移行を準備すべき

・Windows XPユーザーが依然と多いが、Windows XPはDirectX9のサポートまで→OS世代に依存しないで最新グラフィックスハードウェアを活用するにはOpenGLを活用するしかない

・ゲーム市場という意味ではAndroidベースのハードウェアの方が広い→WindowsベースからAndroidベースに直接移植するのはやることが多すぎるのでまずはLinux+OpenGLの移植に挑戦してみては?

という感じになっていました。

 日本はともかく、最近、WindowsベースのPCゲームの人気が持ち直してきているので「AndroidベースやLinuxベースのPCゲーム」というのも、何となく現実味が希薄なんですが、クラウドゲーミングまでを見据えると、そっちの方が現実的なのかも知れませんねぇ。

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